2010年01月29日

極寒のソウルより その三

 
  三日目も相変わらず氷点下のソウルでした。
 
  午前中はソウルジェトロの方から韓国事情についてお話を伺った後に
 
  バスにのってソウルから1時間半くらい離れた場所まで移動しました。
 
  向かった先は・・・  マッコリやソジュを製造している会社の見学です。
 
  特にマッコリってどう造るのか興味あります。


 
極寒のソウルより その三


























  製造担当の方が詳しく、醗酵工程から蒸留工程、貯蔵工程を丁寧に案内してくれました。
 
  この会社は他の焼酎製造メーカーさんより付加価値の高い商品をということで・・・
 
  まず、醗酵工程の設備をみて驚きました。
 
  お米を蒸す甑や麹つくりの設備がすべて日本製のものでした。
 
  いわゆるドラム式のものを使用していたのです。
 
  さらに蒸留器もおなじメーカーのものでした。すべて減圧蒸留だそうです。
 
  極寒のソウルより その三



























  撮影を許可していただけたのはこの貯蔵工程のみです。
 
  ここにもこだわりがありました。
 
  この会社の親会社はこの地方で甕などの焼き物を製造しているそうで、貯蔵容器は
 
  すべてこの甕によるものです。たくさんの甕が並んでました。
 
  この甕で貯蔵することではるかに品質が良くなったとおっしゃってました。
 
  他にも一部、オーク樽で貯蔵しているものもありました。
 
極寒のソウルより その三


























  そして、試飲です。 41度の原酒と25度の焼酎、さらに特別に販売している
 
  マッコリの原酒です! いま、日本でも人気が出ているマッコリですが、
 
  市販されているマッコリは15度くらいある原酒を加水して10%以下に調整し、
 
  そこに糖類や酸味料で味付けしているそうです。
 
  たしかに原酒を飲ませていただきましたが、シャープで強い酸味は感じますが
 
  甘さがまったくありません。無添加であることがこの会社のこだわりのようです。
 

  
  工場見学終了後、またバスでミョンドンのロッテホテルへ移動。
 
  夜は日本酒愛好家のかたを対象とした日本酒パーティーです。

極寒のソウルより その三


























  酒樽の鏡割りでスタートです!
  
  参加されたお客様は会社の社長さんや大学の教授など今回のソウルでのイベントに
 
  尽力された李さんのお知り合いの方が中心でした。
 
  (李さんは白いはっぴを着ている女性の方です)
 
 
 極寒のソウルより その三



























  この方は韓国で有名なお笑い芸人?さんだそうで・・・
 
  会の途中で紹介されて、挨拶されてました。
 
  他のお客様にサインをせがまれていたので間違いなく有名な方なんでしょう(笑)
 
極寒のソウルより その三


































 
  このお酒のイベントの司会をされていたコリアンビューティーは李さんの娘さんで
 
  やはりこの方も芸能人なんだそうです。

 
  ここに参加されていた石油会社の社長さんがうちの純米吟醸をいたく気に入って
 
  いただき、いろんな方をうちのブースへ連れてきてくれました。
 
  さらには私をブースから引っ張り出して、各テーブルを廻りながら紹介してくれました。
 
 

  そして、いよいよ帰国の日ですが、空港に行く前に韓国向けのの輸出で
 
  お取引が始まった会社へご挨拶に行きました。
 
 極寒のソウルより その三



























   昨年の秋ごろに出荷した荷物が実は一昨日にようやく会社に届いたとのこと。
 
   初めて輸入される商品については政府による食品検査が厳しく、時間がかかるとのこと
 
   でしたが、驚きました。

   これから、多くの韓国の皆様へ天山のお酒を届けていただきたいと思います。 
 
 



Posted by 六代目蔵元ケンスキー at 11:06│Comments(0)
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